現代の夢

 野田首相のブログで、「バブル崩壊後の日本人は、今日より明日がよくなるという思いを持てない状況が

続いている。どういう夢があるというと、正社員になり、結婚するという事である。そうではなくて、

日本のため、世界のために頑張ろうという人が増える環境を作るために、今は何をすべきか考えよう」

というものがあった。

 確かに、自分の周りでも正社員になり、結婚したい。という男女がいて、それが夢となっているのかも

しれない。

 まあ、結論から言うと、別にそんな夢でもいーんじゃない。と思う。

日本が経済・技術・デザイン・思想など、世界レベルで置いていかれるという話もあるけど、

それは、まあ、たぶん出来のいいやつがやる事になるし、

 問題は、「夢」とか「出来のよさ」に該当しない、普通以下の能力や運の持ち主が絶望して死なないように

することだと思う。

 でも、それって、目標とする、馬で言うところのにんじんにあたる「夢」の置き換えではなくて、

生きる方法というか、なんかもっと漠然としたものだと思う。

 友人の中にも夢がなくて焦るとかいっている人もいるし。

みんなが夢を持つのは別にいいけど。「持たなきゃ不安」という状態も健全ではない。

まあ、首相のブログでこんな曖昧な事書いているのは、ヒジョーに好感が持てた。